医薬翻訳とTOEIC

受講対象

翻訳会社のトライアルを申し込むとき、履歴書の資格や経歴を書く欄で不安になります。英検一級や薬剤師のような立派な資格があれば良いのですが、そうでなければ昔受験したTOEICの点数でも書こうかなと思いますが、足切りラインは何点ぐらいなのでしょうか。通信教育の受講対象にはTOEIC 500点、英検2級程度よりと書いているページもあります。しかし、通信講座では利益を上げるため、できるだけ多くの受講生が集まるように対象レベルを低く設定していると思います。「900点あっても、そのうちプロとして翻訳者になれるのは100人に1人いないかもしれません」と書いてあるページがあって、現実はそんなものなのかなと感じました。

要件・仕様

翻訳者のプロフィールを掲載している翻訳会社のHPでは、TOEIC900点台の後半の人が多いです。やはり現実は甘くないですね。TOEICの点数はパソコンのハードウェア要件・仕様に似ています。Windows Vistaを動かすためには512MB以上のメモリが必要だそうですが、512MBではほとんど使い物にならないと思います。起動が遅くてソフトを2つ以上使えばすぐフリーズしてしまうことでしょう。家電量販店に置いてあるVista対応パソコンはほとんど2GBです。ストレスなくVistaを使うためにはそのぐらいのメモリが必要なのだと思います。2GBのメモリがあれば何でもできるわけではなく、必要に応じてソフトをインストールしておく必要があります。同様に、翻訳者もTOEICである程度の点数が取れないと、難しい文章でフリーズしてしまうでしょう。TOEIC900点あれば何でもできるわけではなく、必要に応じて知識を自分の頭にインプットしておく必要があります。パソコンの性能がメモリ容量だけで決まるわけではないのと同様に、翻訳者のパフォーマンスもTOEICで測れる能力だけで決まるわけではないのだと思います。というわけで、私は自分の頭にメモリを増設して知識をアップデートしなければいけないようです。

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